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2013年04月23日

横(調性)と縦(コード)

今日は久しぶりに少し理論的な事を書いてみます。

以前、
「譜面は時間を横軸、音の高さを縦軸にとった、言わば一種のグラフである」
みたいな事を書いた事があります。
今日は、ソレをもう少し突っ込んで「譜面」ではなく、
音楽そのものが横(時間経過)と縦(コードの中でどう響くか)で成り立っていると云う話を書きます。

音楽を聞いた時、人間は全体のトーナリティー(調性)を感じています。
コレは横の流れ、つまりメロディーやコード進行を聞いて感じている訳です。

ですが、同時に、
「その瞬間に鳴っている音が協和しているかどうか」
も感じています。

例えば、次の様なコード進行が有ったとします。
DCP.jpg
まぁ、
||: C | C | Dm | Dm | Em | Em | F | F :||
じゃなくて、7度まで含めて、
||: CM7 | CM7 | Dm7 | Dm7 | Em7 | Em7 | FM7 | FM7 :||
でも良い訳ですが、このコード進行に出てくるコードは、
全てCメジャー・スケールの構成音でできているコードです。

こう云うコード進行の事を Diatonic Chord Progression (略してD.C.P.と呼ぶ)と言います。
(D.C.P.の定義は、ダイアトニックコードだけで構成されており、
 トニックとサブドミナントが交互に現れ、
 かつ、ルートモーションがスケール的なコード進行)

当然、Cメジャー・スケールの構成音で出来てる訳ですから、
聞いてる人には「Cメジャー・キー」である事は伝わりますし、
アドリブするにもCメジャー・スケールを適当に弾けば、
それなりに合ってる感じがする訳です。

例えば、Em、或いはEm7の部分を見ると、
Cメジャースケルを弾くと云う事は、
Eフリジアンと云うスケールを使っている事になります。
で、コレは調性上正しい訳です。

ココで視点を変えて、全体の調性ではなくコード側からスケールの構成音を見る事にします。
Cメジャースケルの構成音は、C、D、E、F、G、A、B、
Eフリジアンの構成音は、E、F、G、A、B、C、D、
まぁ、当然の事ながら、構成音は同じです。
E、G、B、はEmのコートトーン、つまり構成音ですから当然協和します。
D はm7の音ですからEmでDの音を加えてもEm7として響くだけで、当然コレも協和します。
Aの音はテンションノートの11thなので、コレも協和します。

では、残りのF、C、はどうかと云うと、
どちらもアヴォイドノート呼ばれる音で、協和しません。
EmやEm7でFやCの音を伸ばしたり多用したりすると汚くなってしまうんです。
簡単に言うと、コードトーン(コードの構成音)とケンカする音なんですョ。
Fの音はコードトーンのEの音とケンカしますし、
Cの音はコードトーンのBの音とケンカします。

では、この2つの音をコードトーンとケンカしない音や、
ケンカしても大喧嘩にならず、小競り合い程度で済む音に替えてみたらどうなるか…

F#の音はM9th、つまりテンションノートですからケンカしません。
C#の音はM6thですから、コードがEmの時は全体としてEm6として響くだけでケンカしませんし、
コードがEm7の時にも小競り合い程度で済みます。

E、F、G、A、B、C、D、

E、F#、G、A、B、C#、D、
にしてしまう訳ですね。

E、F#、G、A、B、C#、D、
はEドリアンと云うスケールで、
このスケールはDメジャー・スケールと構成音は同じです。
つまり、この部分をDメジャー・キーに転調した様に弾いてしまう、と云う事です。

当然、F#やC#の音はCメジャー・キー、
つまり全体の調性には含まれていませんから、
或る種の違和感は生じます。
その違和感を、
「新鮮でカッコイイ」
と感じるか、
「気持ち悪い」
と感じるかには個人差が有ります。
普段聞いている音楽によっても違ってくるでしょう。

ただ、
「ジャズやフュージョン系のプレイヤーはこう云う事をやる時が有る」
と云うホンの一例です。

「コード進行自体が調性内のコード、
 つまり、ダイアトニック・コードだけで出来ていても、
 調性外の音が使える」
と云うホンの一例でもあります。

演奏例を載せておきますので参考にしてください。

【 Cメジャー・スケールだけを使った例 】
Cメジャー・スケールに含まれていない音も使っていない訳ではありませんが、
経過音、つまり、繋ぎの音として使っているだけです。


【 Emでドリアン(Dメジャー・キーに転調した感じ)を使った例 】
コードはそのままで、Emの部分だけDメジャー・キーに転調した感じで弾いた例です。


【 コードにテンションを加え、よりフュージョンぽく聞こえる様にした例 】
ベーシックなコードにテンションノートを加え、フュージョンっぽさを強化しています。



posted by 浦太 at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽理論豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

シンプルなコードと複雑なコード

大雑把に言って、
CとかAmとかって云うシンプルなコードと、
CM7とかAm7とか、もっと言えば、
CM7(9,13)とかAm7(9,11)とかって云う複雑なコードが有りますよね。

シンプルなコードは、
良く言えば、素直な音、素朴な響き、
悪く言えば、当たり前の音、単純な響き、
複雑なコードは、
良く言えば、豊かな音、余韻の有る響き、
悪く言えば、ひねくれた音、小難しい響き、
がする訳です。

例えば、




それぞれに特徴が有り、どっちが良いとかって話じゃ無い訳です。

まぁ、ここまでは当たり前の話なんですが、
ココで少し視点を変えてみます。

複雑なコードは音が沢山含まれています。
そうすると、当然ソリストが変な音を伸ばしたりすると、
コードの構成音とケンカしちゃう確率も高くなる訳です。

例えば、CM7(9,#11,13)なんてコードが有ったら、
使えるスケール(音階)は基本的にリディアン(構成音:C,D,E,F#,G,A,B)だけ。

まぁ、ソリストはバックのコードに縛られるって事ですね。

コレを逆に、凄く単純にして、バックをルートだけ(つまり、Cの音だけ)にすると、
ソリストは理屈の上では全てのスケールが使える事になります。

ルートと完全5度だけ(つまり、CとGの音だけ)にしても、
「全ての」までは行きませんが、理屈上は完全5度を含む全てのスケールが使えるので、
かなり沢山のスケールが使える事になります。
アイオニアン(メジャースケール)、
ドリアン、
フリジアン、
リィディアン、
ミクソリディアン、
エオリアン(ナチュラル・マイナー)、
ハーモニック・マイナー、
メロディック・マイナー、
ドリアン#4、
リディアン♭7、
メジャー・フリジアン(ハーモニック・マイナー・P5th・ビロウ)、
コンビネーション・ディミニッシュ、
ブルージー・ペンタトニック、
etc.

要するに、ソリストの自由度はバックが単純な方が高いって事です。

コレは、何かの提案をした時、
人数が少ない時は通り易いけど、
人数が増えれば増える程、
「そんな事されたらオレは困るぞ!」
「オイオイ、オレのやってるのとカブるじゃないかっ!!
 ケンカ売ってんのかっ!!」
みたいな事になり易いのと同じ様な事だと言えると思います。

チョッと演奏例を幾つか載せてみます。
バックに使ってるのは以前の記事(http://bit.ly/kBzm7G)にも使った、
EとBの音だけを使ったモノです。










弾き方にもよりますが、民族音楽的な感じになるのが分かると思います。
(まぁ、ホントはスケールの構成音の内の1つか2つを抜くと、もっと民族音楽っぽくなるんですが)
モーダルと云う表現も出来ます。

モチロン、これらのスケールを組み合わせて演奏をしても構いません。



んー、書いたスケール全部入れようと意識し過ぎてチョッと気持ちがお留守…
posted by 浦太 at 22:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 音楽理論豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

スケール(メロディー)とコード(和音)のルーツは同じである

勉強したり、人に説明する時には、
「コードがどうたら、
 テンションがどうたら、
 スケールがどうたら」
って云う話をしますよね。

まぁ、でも、コレって、そうしないと話が通じないからする訳ですョ。

決して、それぞれが別々に独立してる訳じゃありません。

当たり前の事ですけど、聞こえてる時にはゴチャ混ぜに鳴ってる訳ですよね?!
ですから、例えばバッキングのコードがAmの時に、メロディーでBの音が伸ばされてたら、
その時、全体のサウンドはAm9として聞こえてる訳ですョ。
例え、コード譜にAmって書いてあってもね。

大体ね、スケールって云うモノ自体、
「コード・トーン+テンション・ノート+0〜2個の経過音(アヴォイド・ノート)」
なんですから。
(アヴォイド・ノートとはスケール内に含まれるけれど、長い音価で使用すると濁ってしまう音の事です)

「メロディーやアドリブ弾いてる時にもバックをよく聞きなさい」
って云うのは、単に、
「リズムやノリを合わせる為」
だけじゃなくて、
「コードの中での響きを感じながら弾きなさい」
って事でもある訳なんですョ。

だから、コードを知る事はスケールを知る事ですし、
スケールを知る事はコードを知る事でもある訳なんです。

常に全体を聴く事を意識していれば、
その事は分かる様になって来ますし、
もし、
「コードはコード、スケールはスケール」
って意識であるとすれば、それはアナタが、
「もっと全体を聴く様にする必要が有る」
って事でもあります。

時々いるんですよね、
「速く弾く事ばっかり意識して、
 バックのコードが何であっても『お構いなし』」
って云う人。

コレ、カッコ悪いです。
って言うか、その時点で音楽じゃなくなってます。
心がける様にしてください。
posted by 浦太 at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽理論豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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