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2011年05月28日

06メジャー・ダイアトニック・コード05(音楽理論の基礎知識)

久しぶりの音楽理論講座です。
ついつい譜面や絵を書くのが面倒くさくてサボってました。
楽しみにされてた方、ゴメンナサイ。

前回、前々回で、ドミナントは
キーのT△(CキーであればC△)に進行する事で、
メロディック・ケーデンス(メロディー上の終止感)を発生させる役割である事、
また、その要因はキーのWとZ(CキーならFとB)の音の間に発生する
+4(トライトーン)と云う不安定な音程である事、
+4(トライトーン)を転回した時に出来る−5もまた実音上トライトーンになる事、
などを説明しました。
http://dtmurashima.seesaa.net/article/184061689.html
http://dtmurashima.seesaa.net/article/187402265.html

今回は実際にメジャー・ダイアトニック・コードの中でドミナントとして働くコード、
また、主要三和音と代理和音の関係について説明します。

前に書いた様にドミナントはドミナント・モーションが原因で終止感が発生する訳ですから、
ドミナント・モーションの元となる+4(或いはその転回形の−5)、
キーのWとZの音、
つまり、Cキーで言えばFとBの音を同時に含むコード、
と云う事になります。

メジャー・ダイアトニック・コードの中でWとZの音を同時に含むコードは2つしか有りません。
X7とZm7(♭5)です。
Cキーで言えば、G7とBm7(♭5)です。
ドミナント.JPG

この内、
X7は本来のドミナント(主要三和音、スリーコードとも言います)、
Zm7(♭5)は代理和音です。

主要三和音(スリーコード)と代理和音と云う言葉が出て来たので少し説明します。

結果から言えば、キーのT、W、X上に出来るコードが主要三和音、
それ以外は代理和音と云う事になります。

詳しくは書きませんが、T、W、Xは密接な関係にあります。
Tの五度圏の両隣はWとX、例えばCの手前はG、Cの次はFですし、
Cの倍音でC以外の音で一番音量的に多く含まれている倍音はGの音、
Fの倍音でF以外の音で一番音量的に多く含まれている倍音はCの音です。

まぁ、同じドミナントでもX7の方がより強くドミナントととしての性格を持ち、
Zm7(♭5)は少し弱くなる、と云う認識でも良いかと思います。

X7の代わりにZm7(♭5)を使う事も出来ますョって感じですね。

まぁ、理屈をこねるより、実際に音を聴いてもらいましょう。

【G7→CM7】
≫ココをクリックすると再生されます≫

【Bm7(♭5)→CM7】
≫ココをクリックすると再生されます≫

次回はサブドミナントの説明をします。


2011年02月23日

06メジャー・ダイアトニック・コード04(音楽理論の基礎知識)

今日は前回に引き続き、ドミナントの説明を行います。

前回の記事ではドミナントはキーのT△(CキーであればC△)に進行する事で、
メロディック・ケーデンス(メロディー上の終止感)を発生させる役割である事、
また、その要因はドミナントの機能を持つコードが構成音に含んでいる、
キーのWとZ(CキーならFとB)の音の間に発生する+4(トライトーン)と云う
不安定な音程が半音ずつ逆に動いてキーのVとT(CキーならEとC)に移行する事で、
「不安定」から「安定」にスムーズに移行する事にあると書きました。
http://dtmurashima.seesaa.net/article/184061689.html

また、+4が不安定なのは周波数の比率が簡単な整数比にならない事が原因だと言われているとも書きました。
今日は、この+4を、もう少し見てみる事にします。

例によってCキーの場合を例にとってみます。
「FとB」の音程は+4です。
「FとB」の間は全音3つ分離れています。
F〜Gが全音、
G〜Aが全音、
A〜Bが全音、
全音3つ分ですね。

この「FとB」を転回して「BとF」にして音程を図ると−5です。
「BとF」は、
B〜Cが半音、
C〜Dが全音、
D〜Eが全音、
E〜Fが半音、
全音2つ分+半音2つ分、離れています。
半音2つ分は全音1つ分と同じですから、
やっぱり全音3つ分離れている事になります。

つまり、転回前の+4も展開後の−5も全音3つ分、つまりトライトーンになる訳です。
言い換えるとトライトーンは1オクターブの丁度ド真ん中って事です。
そういう意味でもトライトーンはチョッと特殊な音程なんです。
転回後もトライトーンになる訳ですから、転回した形、
「BとF」から「CとE」に動いた時にも終止感が発生します。
(クリックで拡大)
ドミナントモーション.JPG

【転回前のドミナント・モーション】
≫ココをクリックすると再生されます≫

【転回後のドミナント・モーション】
≫ココをクリックすると再生されます≫

チョッと余談ですが、小学校の頃、
「起立、礼、着席」
の合図としてピアノで鳴らされていた音
(今でもやっているのかチョッと分かりませんが)、
アレはトニック−ドミナント−トニックの動きなんです。
≫ココをクリックすると再生されます≫

ヤマハ音楽教室のCMで使われている
「ドミソ、シファソ、ドミソ」
もトニック−ドミナント−トニックの動きです。
≫ココをクリックすると再生されます≫

次回は実際にメジャー・ダイアトニック・コードの中でドミナントとして働くコードと、
主要三和音と代理和音の関係について説明する予定です。

ドミナントの説明については次回が最後です。

2011年02月04日

06メジャー・ダイアトニック・コード03(音楽理論の基礎知識)

今日はメジャー・ダイアトニック・コードの機能、特にドミナントについて説明します。

コードには機能、つまり、そのキーの中での役割があります。

メジャー・ダイアトニック・コードの場合、3つの役割に大別されます。
簡単に書くと

【トニック】
 そのキーの調性(まぁ、雰囲気と云う感じでしょうか)の特徴を表す役割を持ちます。
 楽曲のほとんどは、最後はトニックで終わります。

【ドミナント】
 トニック(特にキーのT)に対して進行する事で終止感を発生させる役割を持ちます。

【サブドミナント】
 ドミナントの補助的な役割を持ちます。

と、云う感じです。

今日はその内、ドミナントの説明をする訳ですが、先程書いた様に、
ドミナントは終止感を発生させる役割、ハーモニー上の終止感ですから、
「ハーモニック・ケーデンス」
を発生させる役割を持つ、と云う事です。

以前、メジャー・スケールの講座で、
「メロディック・ケーデンス」
と云う言葉の説明をした事を覚えておられるでしょうか?

もう一度書くと
「メロディーがリーディング・ノート(導音、CキーならばBの音の事)から、
 トーナル・センター(調性の軸音、CキーならばCの音の事)に対して、
 m2上向と云うスムーズな移行をすると、
 強いメロディック・ケーデンス(メロディー上の終止感)が発生する」
です。

今日説明するのは、
「ハーモニック・ケーデンス」
ですから、そのハーモニー(和音)版って事になります。

では、チョッと次の音を聞いてみてください。
≫ココをクリックすると再生されます≫

なんとも落ち着かない感じでしょ?
コレ、FとBの音を同時に鳴らしてるんです。

FとBの音程、何度でしょうか?
音程の講座をチャンと読んだ方は分かりますよね?
そう、+4です。
(ソコの「アレ?」って顔してるアナタ、そうア・ナ・タ、音程、読み直してくださいね)

FとBの間は全音3つ分離れているので、トライトーン(三全音)とも呼ばれます。

で、この音程、物理的に不安定なんです。
音は空気の振動なので、2つの音が鳴っている場合、この2つの周波数が、
簡単な整数比になればなる程、物理的に安定してるんですね。

簡単な例をあげると、ユニゾン、つまり同じ音が2つなっている場合、
周波数比は1:1ですし、1オクターブ違いの同じ音の場合、
周波数比は1:2です。

で、FとBの間に発生する+4(トライトーン)はどうかって言うと、
ググってみると、45:64だとか1:√2だとか書かれてます。
要するに簡単な整数比にならない訳です。
(ココで、純正率がどうとか平均率がどうとか、細かい事を言うのはやめてくださいね。
 言い出したらキリがありませんから。
 例えば、ユニゾンで微妙にチューニングがずれてる場合などは
 簡単な整数比にならない訳ですし。
 私はそう云う役に立たない議論をする気はありません)

この事が、人間が聞いた時に、
「なんか、落ち着かない」
って感じる原因になってるって言われてるんですョ。

でも、このFとBの音が、
Fは半音下がってEの音に、
Bは半音上がってCの音に、
と云う様に動くと(EとCの音程は安定感のある音程です)終わった感じがします。
≫ココをクリックすると再生されます≫

ね?
終わった様な感じに聞こえたでしょ?

人間って云う生き物は、
「不安定」から
「安定」に
「スムーズに移行する」と
「終止感」とか
「一段落した感じ」がする生き物なんですョ。

例えば、映画なんかでも、主人公が、
「危機一髪」の不安定な状態から
「安定した状態」になると、
「終わった」感じになりますよね?

「007」が絶体絶命の危機(要するに不安定な状態)から、
「敵ボス」を倒してボンドガールと仲良くなると(安定)、
終わる訳です。

「あー、寝坊しちゃったぁ!!」って大慌てで家を飛び出して、
「満員電車で人ごみに揉まれる」って云う不安定な状態から、
「学校、会社、デートの待ち合わせ場所に着いた」って云う安定した状態になると、
「一段落付いた」感じになりますよね。

モチロン、完全に終わってしまうとは限らなくて、
次にまた新たな不安定な状態、例えば、
「先生、上司、彼女に遅刻を怒られる」
みたいな事が始まる事も有る訳ですが、
とりあえず、一段落はする訳です。

音楽の場合、これがさっきの
「FとB」から「EとC」の動きなんです。
で、この動きの事を
「ドミナント・モーション」
と呼びます。

チョッと長くなっちゃったので、続きは次回にまわします。
(まだ、結構説明しなきゃいけないので)

まぁ、兎に角、この
「ドミナント・モーション」
は非常に重要ですので、よく理解して頂きたいと思います。
fx
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